でも街はスーツのお兄さんとBBAばっかりで何にも楽しくなかった。
買い物しようもそんなにお金はないし、何しに街にでたんだろうと悲しくなって。
そこで思いついた。そうだ、銭湯にでも行こう、と。
この若干汗ばんだ身体ともやもやした心をスッキリさせよう、と。
持ち金が2000円あることを確認して、バスに乗って、銭湯についた。
でも、若干わくわくしている自分がいた。
銭湯独特の匂いを嗅ぎながらカウンターでタオルとバスタオルを借り、男湯へ入っていった。
驚いた。
駐車場もあいていたし、カウンタールームも人気がなかったのに、
仕事はどうしたのか、おじさんとおじいさんでロッカールームが埋め尽くされている。
まぁこんなものかと、たくさんのおじさんたちを横目にロッカーの奥まで進み、服を脱いだ。
おじさんだらけの大浴場に入った。
気持ちいぃ。入った瞬間、なんだか身体がとても軽くなった気がした。
浮力かな?なんてぼーっとしながら目を閉じた。
身体がかるーく浮いて、なんだか透明人間になったような感覚のまま10分ほど浸かっていた。
大浴場→サウナ→露天風呂→炭酸温泉→大浴場。銭湯にいったら順番はいつもこうと決めていた。
大浴場をあがり、サウナに入った。
平日の昼間はいつもこんな感じなのか…と驚きながら、座る場所を探した。
一番奥、右端が空いている。
もやもやした蒸気を振り払いおじさんの横を抜けて静かに座った。
テレビは野球の再放送をやっていた。いつもは大好きな野球だけど、今はどうでもよかった。
タオルで股間を隠し、ただただまた目を瞑って、流れる汗を楽しんでいた。
なんかさっきより暑いな。と思って、目をあけるとさらに人数が増えて、足の踏み場もなくなっていた。
おっさんの左阪神が自分の右半身を押す。
狭いのは正直嫌いだ。平日のサウナはもうだめだなぁと思って、さっさとあがろうとしたが、
人で前の段の足の踏み場がなくなっていたため、少しだけ、と我慢した。
この我慢が鍵だった。そのとき、無理やりにでも出ようと思えばいつでも出れたのに。
自分はそんなにひょろい方じゃないが、だいぶ押されていた。辛い。
あぁ早くでたいと思いながらも目を閉じじっと我慢していた。
異変に気付いたのは5分ほど後。
背中を流れる汗だと感じていたのは、実はおっさんが背中をなぞる指だった。
暑いのに、背筋が凍った。
知らない人と話すのが苦手だったので、何も言えず、ただ強く目を閉じて丸まっていた。
細い線のような撫で方から厚くてごわごわした手で、まるであかすりのように強い撫で方に変わっていた。
びっくりすることがあると、ついつい声がでてしまう自分は、必死に手で口を覆い、我慢した。
抵抗しなければ、当然エスカレートする。
肩を抱かれた。誰も気づかない。
強く身体を密着させる。怖い。けどもう身体がこわばってどうしようもできない。
おっさんは脇から手をスルリとかいくぐらせると、左乳首をつまんだ。
声がちょっとだけ漏れた。
「っあぁ」なんて変な声が漏れた。
気づかれない。いや、気づかれているのか。わからない。
どうでもいい。怖い。逃げたい。
左乳首を触るおっさんの手は、意外にも優しかった。
まるくなでたり、こりこりしたり。軽くつまんだり。
おっさんから繰り出されるテクニックは、超一流だった。
正直感じた。
感じている自分と逃げ出したい自分。
複雑な感情のまま、気づいたら我慢汁を垂らしていた。
「ええか?」
すぐには何も答えることができず、ただただ震えていた。
良いかどうかなんて、そんなの良いに決まってるけど、やっぱりダメだ。
複雑な感情が揺れた。どうにでもしてほしい。でも、人間としてダメだ。
でも、やっぱり良い。
ふと気がついた。首を軽く、縦に、何度も振っていた。
おっさんは耳元で「ええ子やな」と呟くと
タオルで隠していたちんこを掴んだ。
おっさんは周りにバレないよう、扱いている手をタオルで隠した。
我慢汁をちんこ全体に擦り付ける。汗と我慢汁でくちゃくちゃと小さく音を立てていた。
「ぁぁ…」と声を漏らしながら、今まで感じたことがない快感におぼれた。
気持ちいい。恥ずかしい。ダメだこんなこと。あぁ。気持ちいい。
色んな感情が頭を渦巻く。パンクしそうだった。
おっさんは玉袋に手を移動させて、優しく揉みだした。
身体が快感を求めて、おっさんの左半身に身を委ねた。
「経験あるか?」
首を軽く横に振る。
「可愛いな。少し激しくするぞ。」
早くして。ゾクゾクと快感が背筋を通った。我慢汁がとまらない。
早くイカせて。イキたい。もう無理。イキたい。
おっさんはちんこに手を添え、少し激しく擦りだした。
ゾクゾクが止まらない。背中がおかしい。ちんこもおかしい。溶けそう。
気がついたら泣きながら腰を浮かせていた。
おっさんは亀頭に人指し指を軽く入れ、激しくちんこを擦る。
もうそこからはあまり記憶がない。
声にならない声を漏らしながら、ほとんど白目で、溶けていた。
「イケよほら」
もう音はぐちょぐちょ漏れている。摩擦なんてほとんどない。
おっさんの息が耳とちんこを刺激する。
汗と我慢汁のローション。どろどろのちんこが血管を浮かせながら喜ぶ。
おっさんがちんこの根元を思い切り握り動かした。
精子がおっさんの手とタオルを勢い良く汚す。
しかし、おっさんの手はまだ止まらない。
びくんびくんと跳ねる身体を抑えることはできない。
おっさんと自分の汗と精子が絡み、どろっどろのタオルの中で、まだ摩擦のない刺激は止まらない。
意識が飛びそうだ。死んでしまう。
背中のゾクゾクが永続的に続く。苦しいのに、身体が喜んでる。
気持ちいいとかそんなんじゃなく、もう訳がわからない。涙か汗かわからない。
イっているのかどうか自分でもわからない。腰は嬉しそうに跳ねる。
瞬間、身体に溜まった液体がすべて放出されそうな感覚が身体を襲った。
震えながらも、微かに意識を取り戻す。気づけばサウナには2人だけ。
そうなると、箍が外れた。もうどうでもよかった。
タオルを取り、汗まみれで汗まみれのおっさんの肩に抱きついた。
おっさんはにやけながら汚れたちんこを擦る。
「もう、なんか、出ちゃいそうです」と声をふり絞って伝えると。
「小便か。いいぞ。」そう優しく耳元で囁くと、自然におっさんはちんこの前に座り、自然にちんこを咥えた。
「ああぁっ!!!」っと大声で喘ぐ。死んでしまう。出る。出る。
おっさんは我慢なんてさせてくれない。
ちんこを咥えたまま、へその下をぐ~っと押す。
すぐに、全てが溢れた。
小便か精子か分からないが、とにかくおっさんの口の中で全部がでた。
意識を失いそうになるほどの快感だった。
止まらない。もう止まらない。小便と涙が止まらない。
サウナで泣きながらおっさんの口の中に放尿し、痙攣する自分がいた。
おっさんはにっこりと笑うと、優しく強く抱きしめてくれた。
ねっとりとしたディープキスを終える頃には、もう自分がおっさんの物だと確信していた。
おっさんの首と胸の汗を舐めとり、ちんこを咥えようとしたその時、誰かがサウナに入ってきた。
サっと体制を変えてごまかすと、おっさんがにやりと笑った。
「そろそろでるか」
少しのさみしさを感じながらフラフラしながらおっさんと一緒にサウナをでた。
出た瞬間、一気に景色がゆがんだ。
母が喜び、医者が慌てた。
どうやってここに来たのか、どうして来たのか。一瞬整理がつかなかった。
そうだ
と思ってあたりを見渡すが、あのおっさんの姿は、そこにはなかった。
身体はだるく、軽く身体を起こすので精いっぱいだった。
たぶんおっさんが助けてくれたんだろう。
もう会うことはないのだろう。お礼も言えないのだろう。
一度も咥えることがなく。一生気持ちよさも共有できないのだろう。
気づいたら、また泣いていた。
あの時の粘り気はなく、さらさらの涙だった。
なんやこの文章力
けれどセンチメンタルなエンディングだった
語り継いでいきたい
(転載元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1459837354/)
「平日の昼間に銭湯行ったらホモおっさんに泣かせられた」
ぐぅ有能