10年前に仕事やめて漫画家を目指した話をするwwwwwww
10年前に仕事やめて漫画家を目指した話をするwwwwwww【続き】の続きです
こりゃすげえ!実体験を漫画にしてくれたら買うわ
584: 名無しさん 2014/04/26(土)10:08:21 ID:2alKIrtFc
>>569
でもこういう体験は漫画家目指す人は誰でも体験してると思うよ
みんなあえてこうやって発表してないだけで
苦労してるのは1だけじゃないでしょ
面白いは面白いけど神格化して持ち上げるのはどうかと思うわ
しょせん漫画家は描いた漫画で勝負。それ以外はおまけなんだから本末転倒
でもこういう体験は漫画家目指す人は誰でも体験してると思うよ
みんなあえてこうやって発表してないだけで
苦労してるのは1だけじゃないでしょ
面白いは面白いけど神格化して持ち上げるのはどうかと思うわ
しょせん漫画家は描いた漫画で勝負。それ以外はおまけなんだから本末転倒
描いたマンガが全て
まさにその通りだと思うぞ
超個人的な考えだが俺は作品毎にペンネームも変えるべきだと思ってる
その作者の他のマンガなんかそのマンガとは関係ないだろう
過去作がどんだけ売れたってまた1から読者が自然に手にとるまでの力のある作品を作れよ!と
まあ作者がそうしたくても売れたあとはそうはさせてくんないんだろうけどねー
世の中って難しい
まさにその通りだと思うぞ
超個人的な考えだが俺は作品毎にペンネームも変えるべきだと思ってる
その作者の他のマンガなんかそのマンガとは関係ないだろう
過去作がどんだけ売れたってまた1から読者が自然に手にとるまでの力のある作品を作れよ!と
まあ作者がそうしたくても売れたあとはそうはさせてくんないんだろうけどねー
世の中って難しい
586: 名無しさん 2014/04/26(土)10:32:26 ID:2alKIrtFc
588: 1◆XwQtvySJwI 2014/04/26(土)10:41:55 ID:NdfvCDj8o
>>586
うん
まあこれは極論だって分かってるw俺が常々そうありたいって思ってるからつい書いちゃったw
俺も読者としては冨樫先生や島本先生がどっかでペンネーム変えて連載初めてたら見つけるの苦労するから困る、超困る
現在の俺がどうなってるかは最後な
うん
まあこれは極論だって分かってるw俺が常々そうありたいって思ってるからつい書いちゃったw
俺も読者としては冨樫先生や島本先生がどっかでペンネーム変えて連載初めてたら見つけるの苦労するから困る、超困る
現在の俺がどうなってるかは最後な
新担当との打ち合わせ
早速前回のネームを見せる
「うーん、パッとしないなあ」
早速前回のネームを見せる
「うーん、パッとしないなあ」
「受賞したのはキャラ生き生きしてたけどこれはつまんない」
「設定も話も別に惹かれる所ないし」
「これはダメだね」
「設定も話も別に惹かれる所ないし」
「これはダメだね」
あっさりネームをボツにされた俺
まあ次のネーム作って送って、あと絵は重点的にやる様にと言われる
新担当は早稲田だか慶応だかの出なのが売りらしくその辺の雑談をしてその日はお開きになった
まあ次のネーム作って送って、あと絵は重点的にやる様にと言われる
新担当は早稲田だか慶応だかの出なのが売りらしくその辺の雑談をしてその日はお開きになった
前担当には原作の話まで持ってきてもらった男のネームがこの評価は情けない
家に帰った俺は天下をとれるネームを考え始めた
家に帰った俺は天下をとれるネームを考え始めた
真っ先に頭をよぎるのは「いいですね」のネタだ
だが何故か今はこのネタに手をつける気にはならなかった
当時の担当に言われた「連載まで取っておこう」が頭に残っていたのかもしれない
確かに連載までこのネタは晒さずに読者を驚かせたいという気持ちはあった
だが何故か今はこのネタに手をつける気にはならなかった
当時の担当に言われた「連載まで取っておこう」が頭に残っていたのかもしれない
確かに連載までこのネタは晒さずに読者を驚かせたいという気持ちはあった
ここでふと考える
「いいですね」のネタはどこが良かったのか?
「いいですね」のネタはどこが良かったのか?
思いついたのは
視覚的な華爽快感、美しい画面作りが容易な世界感
そして小難しい説明がなくても画面を見れば伝わる不自由さ、ジレンマだった
「いいですね」のネタは晒してないから伝わりづらいだろうがここはど
うしようもない
すまん
視覚的な華爽快感、美しい画面作りが容易な世界感
そして小難しい説明がなくても画面を見れば伝わる不自由さ、ジレンマだった
「いいですね」のネタは晒してないから伝わりづらいだろうがここはど
うしようもない
すまん
そして近未来アクションは視覚的な華はあったのに何故「いいですね」程魅力を感じなかったのか
これは「不自由さ、ジレンマ」が足りなかったのだという事に辿り着く
これは「不自由さ、ジレンマ」が足りなかったのだという事に辿り着く
ならばそこも意識して作ればいいのだ
この「不自由さ、ジレンマ」から考えて真っ先に思いついたもの、それを視覚的な華が出来る様にするにはSFな世界感がよさそうだ
打倒スターウォーズ!
しかもここまで表面的に違うものになれば「いいですね」と同じ理屈で作られてるとは言われなければ気付かないだろう
七人の侍からスターウォーズが出来たようなものだ
打倒黒澤明!
この「不自由さ、ジレンマ」から考えて真っ先に思いついたもの、それを視覚的な華が出来る様にするにはSFな世界感がよさそうだ
打倒スターウォーズ!
しかもここまで表面的に違うものになれば「いいですね」と同じ理屈で作られてるとは言われなければ気付かないだろう
七人の侍からスターウォーズが出来たようなものだ
打倒黒澤明!
こうして俺は打倒スターウォーズのネームを完成させジャバ・ザ・ハット似の新担当にFAXをした
すぐにジャバから電話が来る
「このネタでデビューしよう」
すぐにジャバから電話が来る
「このネタでデビューしよう」
キターーーー!!!!!!
早速打倒スターウォーズのネームを詰める為打ち合わせに挑む俺
だがジャバ編集はドラマの甘さが気になっているようだった
だがジャバ編集はドラマの甘さが気になっているようだった
いくつか指摘を受けそれを直しまた打ち合わせ
これを何度か繰り返すがジャバはなかなかOKを出さなかった
というのもジャバの指摘は設定の見せ方やコマ割などに終始していて
肝心のジャバ自体が引っかかっているドラマについてのものが皆無だったのだ
しかし会議の日が迫っているにも関わらずジャバには余裕があった
俺は何度目かの打ち合わせでのジャバの言葉でその驚くべき理由に気付く事になる
これを何度か繰り返すがジャバはなかなかOKを出さなかった
というのもジャバの指摘は設定の見せ方やコマ割などに終始していて
肝心のジャバ自体が引っかかっているドラマについてのものが皆無だったのだ
しかし会議の日が迫っているにも関わらずジャバには余裕があった
俺は何度目かの打ち合わせでのジャバの言葉でその驚くべき理由に気付く事になる
「まあ設定はいいんだからさ、話はどっかから持ってきちゃえばいいから」
……は?
……は?
「だからさ、面白い話なんか考えて思いつくもんじゃないんだから
よそから持ってきちゃえばいいんだよ」
よそから持ってきちゃえばいいんだよ」
これは…
俺は悔しくてたまらなくなった
今まで話作りに取り組んできた時間全てを否定されたような気持ちになったのだ
先人たちが物語に費やしてきた時間全てまで否定されたような気持ちになったのだ
俺は悔しくてたまらなかった
今まで話作りに取り組んできた時間全てを否定されたような気持ちになったのだ
先人たちが物語に費やしてきた時間全てまで否定されたような気持ちになったのだ
俺は悔しくてたまらなかった
ごめん少ないけど時間
当時の事思いだすと上手く文章が組み立てられなかった
当時の事思いだすと上手く文章が組み立てられなかった
やっぱりいるんだなぁこういう編集
そして更に何度目かの打ち合わせで
ジャバ「ふーん、上手くまとめたねー」
黙れ
お前は話作りに意見する資格はない
俺は急いでこのネームを会議に出せる様に清書した
ジャバに清書を送ったのは会議まで1週間を切ってからだった
ジャバ「ふーん、上手くまとめたねー」
黙れ
お前は話作りに意見する資格はない
俺は急いでこのネームを会議に出せる様に清書した
ジャバに清書を送ったのは会議まで1週間を切ってからだった
しかしこの清書を見たジャバからの電話でとうとう俺はブチ切れた
「思ったんだけどこのマンガって○○に似てるよねー?これ構図とかキャラ絵も○○みたいにしてくんない?……言ってる意味分かるよね?」
本当にこんな言い方したなら阿呆だな
パクらせるにしても作家のモチベ下げるような言い方するのは無能
パクらせるにしても作家のモチベ下げるような言い方するのは無能
748: 1◆XwQtvySJwI 2014/05/03(土)14:10:47 ID:s8vRsgcbH
これでマイルドになってるというなら相当だな
俺はとうとうブチ切れた
こいつの姿勢は真面目にもの作りをしている全ての人間をバカにしている
俺はもう1秒たりともこいつと関わりたくない
そう思うと次の行動を起こすのになんの迷いも感じなかった
こいつの姿勢は真面目にもの作りをしている全ての人間をバカにしている
俺はもう1秒たりともこいつと関わりたくない
そう思うと次の行動を起こすのになんの迷いも感じなかった
俺は会議を目前にして完成していたネームを捨て、この出版社を去る事にした
今思い返してもよく出来たネームだったが
今思い返してみてもこの行動は間違っていなかったと思う
2度の受賞歴を捨てる事にもなるがやはりなんの未練もなかった
今思い返してもよく出来たネームだったが
今思い返してみてもこの行動は間違っていなかったと思う
2度の受賞歴を捨てる事にもなるがやはりなんの未練もなかった
え?
担当交代じゃなくて移籍なのか。
担当交代じゃなくて移籍なのか。
会議当日までジャバからは嵐の様に着信やメールが来たが当然全て無視して俺は次のマンガに取り組んだ
辿り着いたのはファンタジー、打倒スターウォーズのネタには少し劣るが悪くない出来だ
前回の反省も踏まえて今回はいろんな出版社を回ろう
そんな事を考えながら原稿は仕上がった
同時進行の模写は計150枚ほど、話の練習のネームは20本ほど進んだ頃だった
もう俺もデビューしていい頃だろう
この頃ちょうど進撃の1巻が発売された
自分より若い作家だが俺の闘志は純粋に燃えた
ジャバに対するドス黒い怒りの炎とは真逆の心の高ぶりだ
この人と勝負出来るマンガ家になりたい!
辿り着いたのはファンタジー、打倒スターウォーズのネタには少し劣るが悪くない出来だ
前回の反省も踏まえて今回はいろんな出版社を回ろう
そんな事を考えながら原稿は仕上がった
同時進行の模写は計150枚ほど、話の練習のネームは20本ほど進んだ頃だった
もう俺もデビューしていい頃だろう
この頃ちょうど進撃の1巻が発売された
自分より若い作家だが俺の闘志は純粋に燃えた
ジャバに対するドス黒い怒りの炎とは真逆の心の高ぶりだ
この人と勝負出来るマンガ家になりたい!
待っていろ諫山創!
こうして俺の持ち込み回りが始まった
夏の日差しは俺の心を映すように燃え上がっていた
こうして俺の持ち込み回りが始まった
夏の日差しは俺の心を映すように燃え上がっていた
753: 1◆XwQtvySJwI 2014/05/03(土)14:31:19 ID:s8vRsgcbH
>>745
俺がこいつとの打ち合わせは詳しくかかなかったからアレなんだけど
「ここを直して欲しい」ってレベルじゃないんだ
もの作りにおける全ての考え方の根っこが「ウケてるのをなんかテキトーに持ってくる」の奴だったんだ
死ななきゃ治らないってああいう奴の事言うんだと思う
俺がこいつとの打ち合わせは詳しくかかなかったからアレなんだけど
「ここを直して欲しい」ってレベルじゃないんだ
もの作りにおける全ての考え方の根っこが「ウケてるのをなんかテキトーに持ってくる」の奴だったんだ
死ななきゃ治らないってああいう奴の事言うんだと思う
なるほど
それじゃあ>>1の方で「そういうのやめて下さい」って言う気も起きなかった感じなのかな?
それじゃあ>>1の方で「そういうのやめて下さい」って言う気も起きなかった感じなのかな?
うん
言ったとしたら「編集やめて下さい」かな
言ったとしたら「編集やめて下さい」かな
忙しい合間を縫って更新してくれて㌧クス
その編集はアレだな、モノづくりの新人によく言われる
「最初はパクればいい、そこからアレンジしていけばいい」とは全く違う姿勢だな
上記の姿勢と「なんでもいいから他所から持って来て貼り付けろ」ってのは
似ている様で正反対の意見だわ
そんな編集と一緒に仕事しても二番煎じ以上にはなれないし、
見切りをつけて正解だと思う
その編集はアレだな、モノづくりの新人によく言われる
「最初はパクればいい、そこからアレンジしていけばいい」とは全く違う姿勢だな
上記の姿勢と「なんでもいいから他所から持って来て貼り付けろ」ってのは
似ている様で正反対の意見だわ
そんな編集と一緒に仕事しても二番煎じ以上にはなれないし、
見切りをつけて正解だと思う
持ち込み回り1社目、当時本命にしていた雑誌
ここでは2人の編集に対応された
「いい感じですね」
先に口を開いたのはベテランと思われる方だ
「話は形になってるし絵も描けてる、何より世界観がいい」
新人の方もほぼ同じ意見のようだった
それから数十分、細かい部分を誉められ続けた
特に悪い事は言われなかった気がするが原稿は渡さずに帰ってきた
まず1社目だ
ここでは2人の編集に対応された
「いい感じですね」
先に口を開いたのはベテランと思われる方だ
「話は形になってるし絵も描けてる、何より世界観がいい」
新人の方もほぼ同じ意見のようだった
それから数十分、細かい部分を誉められ続けた
特に悪い事は言われなかった気がするが原稿は渡さずに帰ってきた
まず1社目だ
2社目
「形になってるけど絵がなあ」
ここでは逆に改善点の指摘を受け続けた
「話と世界観はいいけど絵がね」
「特にウチはそういう雑誌だから」
「キャラの配置もね、この子にツッコミさせるならこの配置だと弱いんだよね」
「まあでも特に絵だよ絵、多分これ賞に出したら下の賞はとれるだろうけど、その先行くには絵を頑張んないと、ウチでは」
「絵だね」
やはりまだまだ絵は弱いようだ
原稿を預ける気がないと伝えるとコピーさせてと言われ2社目の持ち込みは終わった
「形になってるけど絵がなあ」
ここでは逆に改善点の指摘を受け続けた
「話と世界観はいいけど絵がね」
「特にウチはそういう雑誌だから」
「キャラの配置もね、この子にツッコミさせるならこの配置だと弱いんだよね」
「まあでも特に絵だよ絵、多分これ賞に出したら下の賞はとれるだろうけど、その先行くには絵を頑張んないと、ウチでは」
「絵だね」
やはりまだまだ絵は弱いようだ
原稿を預ける気がないと伝えるとコピーさせてと言われ2社目の持ち込みは終わった
3社目
「いいです」
「ページ数聞いてちょっと嫌な予感してたけど(48P)全然よかった」
「話もまとまってるし、絵も描けてる、キャラもかわいいし。世界観が特にいいかな」
「ただ敵にもっとインパクトあった方がいいね、これだと女々しく見えちゃう」
「アシ経験は?ないの?あると思った……。え!?専門も行ってないの!?全部自己流!?」
「でもよかったです。ページ数はもっと少ない方がよかったけどw」
割と誉められ、話もあった。
余談だがこの編集も進撃には衝撃を受けていた
「いいです」
「ページ数聞いてちょっと嫌な予感してたけど(48P)全然よかった」
「話もまとまってるし、絵も描けてる、キャラもかわいいし。世界観が特にいいかな」
「ただ敵にもっとインパクトあった方がいいね、これだと女々しく見えちゃう」
「アシ経験は?ないの?あると思った……。え!?専門も行ってないの!?全部自己流!?」
「でもよかったです。ページ数はもっと少ない方がよかったけどw」
割と誉められ、話もあった。
余談だがこの編集も進撃には衝撃を受けていた
これで予定していた雑誌は全て回った
この中から1社を選ばなければならない
この中から1社を選ばなければならない
世界観は好評なんだな
進撃はとにかく世界観が全てで、それをあの絵のまま連載させたマガジンに素人ながらびっくりした。
789: 1◆XwQtvySJwI 2014/05/06(火)09:04:15 ID:yNVpTiiwc
>>788
1巻のラストがあそこなのが売り方としてクソ上手かったと思う
1巻のラストがあそこなのが売り方としてクソ上手かったと思う
正直どの出版社も一長一短に感じた俺は結局当時本命だった1社目に行く事にした
そして同時にこの頃
俺の作風に変化が訪れていた
それまでベタなアクション漫画ばかり描いていた俺だが全く別のあるジャンルを描きたくなったのだ
そして同時にこの頃
俺の作風に変化が訪れていた
それまでベタなアクション漫画ばかり描いていた俺だが全く別のあるジャンルを描きたくなったのだ
俺はその全くアクションのないマンガのネームを完成させ持ち込みを見た編集に連絡をとる
「設定もキャラもいいですし、大筋もいいです」
「設定もキャラもいいですし、大筋もいいです」
「ただラスト、これ演出はいいんですけど今までの設定と矛盾してますよね?」
1人で作っていた時は気付かなかった部分だがそれは作品の根っこに絡む致命的な矛盾だった
俺は1ヶ月ほど編集とこの矛盾と格闘するが、この矛盾は解消出来ず結局このネームはボツになった
1人で作っていた時は気付かなかった部分だがそれは作品の根っこに絡む致命的な矛盾だった
俺は1ヶ月ほど編集とこの矛盾と格闘するが、この矛盾は解消出来ず結局このネームはボツになった
その時編集に提案される
「やっぱりアクションやりませんか?」
新たなジャンルに苦戦していた俺は心変わりも甚だしくあっさりその提案に乗った
「やっぱりアクションやりませんか?」
新たなジャンルに苦戦していた俺は心変わりも甚だしくあっさりその提案に乗った
早速アクションのネタを考えるがなかなかピンとくるモノが浮かばなかった俺は前の出版社で原作として出した近未来アクションを引っ張り出して再構築する事にした
が、設定だけは同じだがキャラも話も全く別物、何よりキャラの立ち位置を真逆にしてみる
悪人が主人公だ
これは1番最初に持ち込みをした泥棒マンガ以来の事だった
しかも今度はあの時の何百倍も根っから悪い奴が主人公だ
が、設定だけは同じだがキャラも話も全く別物、何よりキャラの立ち位置を真逆にしてみる
悪人が主人公だ
これは1番最初に持ち込みをした泥棒マンガ以来の事だった
しかも今度はあの時の何百倍も根っから悪い奴が主人公だ
悪人マンガのネームを完成させ編集にみせる俺
「うん、直して会議出しましょう」
今回のネームは特に大きな指摘もされなかった
そして数回の直しを経てこのネームを完成させた俺はそのネームを編集に渡し、掲載会議の結果を待つ事になる
「うん、直して会議出しましょう」
今回のネームは特に大きな指摘もされなかった
そして数回の直しを経てこのネームを完成させた俺はそのネームを編集に渡し、掲載会議の結果を待つ事になる
会議に出したネームは上から直しを食らった
一番の問題点はドラマとしてのピークとアクションのピークが別れてしまっている事
俺と編集は1月ほどかけ指摘された部分を直し再度会議に回す
だがこの直したネームは意外な理由でボツになる
一番の問題点はドラマとしてのピークとアクションのピークが別れてしまっている事
俺と編集は1月ほどかけ指摘された部分を直し再度会議に回す
だがこの直したネームは意外な理由でボツになる
この1ヶ月の間に編集長が変わったのだ
そして雑誌の方向性も変わる
いわゆる萌え雑誌である
大幅な雑誌のテコ入れの時期
当然悪人マンガなど通る訳もない
そして雑誌の方向性も変わる
いわゆる萌え雑誌である
大幅な雑誌のテコ入れの時期
当然悪人マンガなど通る訳もない
俺は担当に説得されいくつかの萌えマンガのネームを描いた
別に嫌いなジャンルではない
だがなかなか担当のお眼鏡にかなうものは出来なかった
別に嫌いなジャンルではない
だがなかなか担当のお眼鏡にかなうものは出来なかった
だが意外にも俺はこの萌えマンガ製作の中で一つの強烈なネタに辿り着く
あざとい
あざとすぎる
だがしかしよく出来ている
よく出来ているのだ
ここまで心踊らされるネタは「いいですね」以来だ
俺はノリノリでこのネームに取りかかった
しかしこの頃かかってきた1本の電話が
またも俺の運命を大きく揺さぶる事になる
あざとい
あざとすぎる
だがしかしよく出来ている
よく出来ているのだ
ここまで心踊らされるネタは「いいですね」以来だ
俺はノリノリでこのネームに取りかかった
しかしこの頃かかってきた1本の電話が
またも俺の運命を大きく揺さぶる事になる
「今何してるの?」
それは持ち込み回りで3番目に行った雑誌の編集からだった
半年振りの会話
一通り近況を聞いた後
編集が口を開く
「俺とマンガ作りませんか」
それは持ち込み回りで3番目に行った雑誌の編集からだった
半年振りの会話
一通り近況を聞いた後
編集が口を開く
「俺とマンガ作りませんか」
急な編集長の変更で萌えマンガ縛りになった今の雑誌
別に電話が来た雑誌でも萌えマンガは描けるのだ
俺はそう迷わなかった
別に電話が来た雑誌でも萌えマンガは描けるのだ
俺はそう迷わなかった
この頃何度か話に出てきた話作りの練習の為のネームは50本に達していた
つまり一通りのプログラムを完了したのだ
俺は新たな雑誌に会心の萌えマンガの他にもう1本ネームを持っていく事にする
1度は挫折した新ジャンルにもう1度挑むのだ
つまり一通りのプログラムを完了したのだ
俺は新たな雑誌に会心の萌えマンガの他にもう1本ネームを持っていく事にする
1度は挫折した新ジャンルにもう1度挑むのだ
今の俺なら凄いものが描ける気がする
俺は新ジャンルのネームを1から作り直す
俺は新ジャンルのネームを1から作り直す
やはり話作りの練習はしっかり身になっていた
完了する前から薄々感じていたが
これを始める前の自分とは明らかにストーリーテリングのレベルがちがう
例えるなら以前の俺は泥水から手探りで拾いあげた石をなんとか積み重ねて家を作っていた
だがこの頃から必要なパーツを的確に加工してはめ込める様になっていたのだ
完了する前から薄々感じていたが
これを始める前の自分とは明らかにストーリーテリングのレベルがちがう
例えるなら以前の俺は泥水から手探りで拾いあげた石をなんとか積み重ねて家を作っていた
だがこの頃から必要なパーツを的確に加工してはめ込める様になっていたのだ
そして出来上がった新ジャンルのネーム
恥ずかしげもなく言おう
俺はその物語をとても美しいと思った
恥ずかしげもなく言おう
俺はその物語をとても美しいと思った
こうして俺は2本の自信作を引っさげ
新たな雑誌での打ち合わせに向かう
10年前の物語ももうすぐ現代に追いつこうとしている
新たな雑誌での打ち合わせに向かう
10年前の物語ももうすぐ現代に追いつこうとしている
誘ってくれた編集との1回目の打ち合わせ
まずは改心の萌えマンガを見せる
「あざといねーwww」
「男の心掴むわこりゃ、展開も上手いしいいと思う」
狙い通りやはりこのネタは上手く機能したようだ
まずは改心の萌えマンガを見せる
「あざといねーwww」
「男の心掴むわこりゃ、展開も上手いしいいと思う」
狙い通りやはりこのネタは上手く機能したようだ
そして新ジャンルの美しいネームだ
「……面白かったです、ちょっともう1回読みます」
「……!ここのシーンってコレの事か」
「……よく出来てんな」
「うん、やっぱりよく出来てる」
「……面白かったです、ちょっともう1回読みます」
「……!ここのシーンってコレの事か」
「……よく出来てんな」
「うん、やっぱりよく出来てる」
編集もこのネームの完成度を認めてくれた
やはり話作りの練習は身になっていたのだ
さて問題は
どちらを描くかだ
やはり話作りの練習は身になっていたのだ
さて問題は
どちらを描くかだ
「こっちをやろう」
編集は新ジャンルのネームを推した
「正直萌えマンガは絵が上手くないと売れない、それにこのネタは連載までとっておいた方がいいと思う」
「まずこっちで賞とろう」
編集は新ジャンルのネームを推した
「正直萌えマンガは絵が上手くないと売れない、それにこのネタは連載までとっておいた方がいいと思う」
「まずこっちで賞とろう」
この時俺は本格的に新ジャンルにシフトする決意を固めた
軽い直しを終え帰宅
早速原稿にとりかかる
軽い直しを終え帰宅
早速原稿にとりかかる
正直俺は自分で描くようになるまでは受け手としてこのジャンルが苦手だった
だが結果として苦手だった事が描く側になった時にプラスに働いていた
ジャンル書いてないから分かりにくいだろうが
そして俺は完成した原稿を担当に渡し、結果を待った
だが結果として苦手だった事が描く側になった時にプラスに働いていた
ジャンル書いてないから分かりにくいだろうが
そして俺は完成した原稿を担当に渡し、結果を待った
つづく
今日は豪雨雷強風はやめろよ
今日は豪雨雷強風はやめろよ
続き:
【完結編】10年前に仕事やめて漫画家を目指した話をするwwwwwwww
【Q&A編】10年前に仕事やめて漫画家を目指した話をするwwwwwwww
けいじょう?